これまで300人以上のご指導をしてきました、n-buffieです。今回は国語の文章の読み方に関する注意点についてです。
塾等で習うもので多いのが、具体例は読み飛ばして良い、というものです。
これは、具体例は要旨には関係がない、要約する際には含めないため、というのが理由なのですが、読み飛ばして良いわけではありません。
難しい文章程、抽象度が増してきます。それを補ってくれる、意味を理解しやすくしてくれるのが、具体例なんですね。なので、簡単な文章なら具体例は読まなくても良いんですが、難しい文章程、具体例が肝になってきます。
あと、よく聞くのが、結論は文章の最後にあるから、最後だけ読めば良い、というものです。
これも、暴論と言わざるを得ません。
確かに、結論は最後にまとめとして書く事は多いかもしれません。しかし、これも簡単な文章なら、という限定がつきます。難しい文章ですと、最初に結論があったり、途中に結論があったらまちまちなんですね。ですので、どこに結論があるかわからない、という想定で読んでいかなくてはなりません。
このように、文章というものは決まりというのはありません。ですので、とにかく集中して読む事に尽きるのです。私はSAPIXで国語1位を何度か取っていましたが、しっかり読むことしかしていませんでした。読書をして、読解力そのものを鍛えていきましょう。
教育に関するご相談・鑑定を承っております。