次は古文についてです。
古文の基盤はやはり、単語と文法でしょう。文章を取り敢えず音読して慣れるという方法もあるとは思いますが、やはり受験対策ということでは、単語と文法をしっかりさせておくことが何より大切です。
文法では、動詞、形容詞、形容動詞、助動詞、助詞、敬語、和歌が重要単元と言えるでしょう。特に助動詞ですが、活用、意味、上に何が接続するか、この三点をしっかり暗記する必要があります。例えば、文末が「ぬ」で終わっていた場合、可能性はいくつもあるわけです。それが瞬時に判断できるように暗記、演習を繰り返す必要があるでしょう。
単語は単語帳を一冊完璧に覚える必要があります。志望校のレベルに応じて収録単語数を考えていく必要があります。難関校でしたら、やはり500以上は欲しいところです。
単語、文法を覚えながら、文章読解に入っていきますが、最初の内は短文を訳す練習から入るのが良いでしょう。その後、少しずつ文章量を増やしていき、入試レベルに持っていくと良いと思います。
以下、参考書、問題集を挙げていきます。
入門期
基礎からのジャンプアップノート 古典文法演習ノート 旺文社
最低限必要な文法が網羅されており、短文の和訳演習も付いています。この内容がマスターできれば、文章題が読めるレベルにはなります。
基礎期
古文上達 読解と演習45 Z会
文法の復習を、問題演習を通して確認できるもの。文章読解にも対応しているので、この教材で全訳をしていくと、かなり力がつく。
応用期
古文上達 読解と演習56 Z会
上記の教材より難易度が高くなったもの。文章読解をじっくり行って力をつけていきたい。
吉野のパワーアップ古文 和歌の修辞法編 東進ブックス
和歌についての教材。中々和歌単独をしっかり解説、演習できる本は存在しない。この本は、かなり詳しく和歌について書かれている。頻出の序詞や掛詞についても記載があり、重宝する。
その他過去問等は夏休み以降に適宜行っていく。
単語帳
特にどれが良いとかはありませんが、いくつか挙げておきます。自分に合ったものを使って下さい。入門期〜使って早めに覚えていくことをオススメします。
収録単語の多いもの
古文単語ゴロゴ 565
古文単語FORMULA600
標準古文単語650
収録単語の少ないもの
土屋の古文単語222
マドンナ古文単語230
重要古文単語315