第四章 論理的思考力
思考力とは、何でしょうか。簡単に言えば、自分の頭を使って考える力、論理的思考力とは、加えて論理的に理屈を持って考えられる力です。
ここで質問が多いのは、例えば算数の問題を解くことは頭を使って考えているのでは?というご質問。
確かに解くという行為は、頭を使っていると思います。しかし、例えば以下のケースではどうでしょう?
・以前似たような問題があったから、今回の問題も同じだろう。(そうとは限らない)
・今回の問題は、以前見た問題だ。だから同じやり方をすれば良いだけだな。(それはわからない)
・なんかよくわからない問題だけど、どうせこんな感じだろう。(例えば、三角形の問題で、見た目直角っぽいので、直角三角形として解いてしまう)
・答えは整数でないとおかしいから、こんな答えで良いのだろう。(誰も整数が答えとは言っていない)
・国語の問題で、普通常識で考えたら、この答えだから合っているだろう。(あなたの常識は聞いていない)
これらは全て、勉強をしているけど、頭を使って考えてない例です。
では、この点について、お子さんのご年齢で対策法を記します。
小学4年生以下のお子さん
まだまだ受験まで時間があります。一問一問に時間をかけて、何故この解き方で良いのか、他に解き方は無いのか、を検証するようにして下さい。国語理科社会ならば、アプローチの仕方です。何故このような答えになるのか。すぐ答えを見る癖は付けさせないようにして下さい。
小学5年生以上のお子さん
受験まで時間がありません。本当は、上記の事を行なって頂きたいですが、難しければ、基本の問題に立ち返る事をオススメ致します。
具体的には、小学4年生レベルにまで遡り、穴を無くしていくことです。小学4年生〜5年生の内容を理解、出来るようにしていけば、思考力はついていきます。
思考力をつけることで、読解力、今後お話しする整理力と合わせて論理的思考力が出来上がっていきます。論理的思考力が付けば、ありとあらゆる場面で、高いパフォーマンスが発揮出来ます。